亀頭下性感帯温存法は既存の2つの術法を組み合わせたもの
包茎治療にはさまざまな種類がありますが、その中でも比較的新しい方法なのが「亀頭下性感帯温存法」です。これは、「亀頭直下法」と「性感帯温存法」という2つの既存の治療法を組み合わせた手法で、双方の長所と短所を併せ持っています。
亀頭直下法は、亀頭のすぐ下の包皮から根元に向かって余分な包皮の長さを測って切除し、その後亀頭のすぐ下の位置で包皮を縫い合わせる方法です。ひと昔前までは手術して一定の期間が経ったら抜糸が必要でしたが、現在は吸収糸も選択できるようになっており、こちらを選んだ場合は糸が組織に吸収されるため抜糸が不要になります。
一方、性感帯温存法は包皮小帯温存法とも呼ばれており、男性が共通して持つ性感帯であり、俗に裏筋とも呼ばれている包皮小帯を傷つけないように残しつつ包茎治療を行う手法です。裏筋の形状には個人差があるため、正確に治療するには医師に一定以上の技量が必要であるといわれています。
亀頭下性感帯温存法のメリットとデメリットを知る
包茎治療で亀頭下性感帯温存法を選択する最大のメリットは、手術痕が目立ちにくいこととです。これは、亀頭下性感帯温存法による傷が亀頭と陰茎のちょうど境目にあたる位置にできることが理由です。包茎治療を受けたことを知られたくない人にとっては、傷を見つけにくいことは性行為をする相手に包茎治療をした事実を知られにくくなるというメリットにもつながります。また、従来の外科的手法による包茎治療には縫合部を境にツートンカラーになりなすいという欠点がありますが、これが無いのも亀頭下性感帯温存法のメリットといえるでしょう。
一方、デメリットは手術のほぼ全ての工程において一定以上の技能が求められるため、技術が低い医師にあたってしまうと悪い仕上がりになる可能性があることです。あまりにも仕上がりが良くなければ、再度施術を受けなければならなくなる場合があるので、手術を受ける医療機関選びは慎重に行いましょう。
まとめ
亀頭下性感帯温存法は亀頭のすぐ下の部分から余剰包皮を切除し、亀頭と陰茎の境目付近で縫合する亀頭直下法と、男性の性感帯が存在する包皮小帯を残しつつ治療する性感帯温存法を組み合わせた方法です。手術を行う医師に一定以上の技量が求められる方法ですが、傷跡が目立ちにくくて所謂ツートンカラーになることもないため、相手に包茎治療を受けたことがわからないのが特徴です。包茎治療が敬遠される原因の一つである、治療の事実を知られる不安を感じる人にとってはおすすめの治療方法といえます。